インプラントの年齢制限
インプラントの治療には厳密な年齢制限はありません。
重要なのはお口の中の状態や全身の健康状態です。
まずお口の中の状態に関してですが、歯周病になっていたり喫煙されている方では
インプラントの寿命(残存率)が低いことが知られています。
そのため歯周病などを治療してからインプラント治療に進む必要があります。
全身状態としては、高血圧や心臓病、糖尿病や骨粗しょう症などの慢性疾患がある場合、
注意が必要です。その上、服用されている薬によってもインプラント治療が適さない
事があります。また、インプラント治療を受けるうえでは骨の量や質(密度など)が
重要です。インプラントは人工の歯の根っこであり、顎の骨が十分になければ適切に
支えられません。そのため骨が不足している場合は、骨を増やすなどの補助的な処置が
必要になることがあります。
健康であればご高齢になってもインプラント治療を受けることは可能ですが、治療後も
歯科医院でのメンテナンスとセルフケアは欠かせません。
いずれ、セルフケアが困難になる可能性もありますので、歯医者さんと相談し、
できるだけシンプルで清掃しやすい上部構造を選択するのが良いでしょう。