くれいし歯科クリニック:ブログ

小児歯科の記事

乳歯には前歯から奥歯にかけて、AからEの名前がついています。

上の歯0067010002

 

 

下の歯

 

 

milkteeth_6months

~ 生後9ヶ月 ~

下の前歯(下のA)が生えてきます☆

この後上の前歯(上のA)も生えてきますよ^^

 

 

milkteeth_12months

 

~ 1歳から1歳半 ~

Aの隣に上下のBが生えてきます☆

 

 

milkteeth_18months

~ 1歳半から2歳 ~

その次は、Cではなくて奥歯のDが生えてきます☆

ちゃんとその後に犬歯のCが生えてきますよ☆

 

 

milkteeth_24-36months~ 2歳から3歳 ~

Dの後ろにふたつめの奥歯Eが生えてきます☆

乳歯は合計20本です。

6歳頃になるとEの後ろに永久歯が生えてきますよ☆

 

 

♯ 乳歯の虫歯になりやすいところ ♯

milkteeth_polish2歳まで…上の前歯の表面!

右の図のように歯の表面をくるくる磨きしましょう♪

 

また、寝る前に哺乳瓶で糖分の含まれた飲み物を取ると、前歯の裏側が虫歯になってしまいます!

そのような習慣をつけないようにしましょう♪

 

2歳から3歳まで…上の前歯の歯と歯の間!

3歳を過ぎると…上下の奥歯の噛み合わせの面と歯と歯の間!

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奥歯が生えてきたら、噛み合わせ面が虫歯にならないようにシーラントという予防処置をすると良いですよ☆

歯と歯の間はフロス(糸ようじ)を使ってお掃除しましょう♪

 

2016年4月01日|

乳歯と永久歯

乳歯は妊娠中に作られます

乳歯は赤ちゃんがおなかの中にいる妊娠7週頃に発生します。
妊娠4~5ヶ月ころには石灰化といって、歯が硬くなっていきます。
その後、1~2年くらいかけて乳歯の完成です。
いくつかの永久歯も妊娠4ヶ月ごろにつくられ始め、永久歯は長い年月をかけて
完成していきます。

子どもの歯は、いつ頃どこから生えてくるの?

生後6~9ヶ月ごろに下の前歯(乳切歯)が生えはじめ、2歳半~3歳頃にかけて
ゆっくりと生え揃っていきます。3歳を過ぎには乳歯列での噛み合わせが完成します。
歯の生える時期や順序には個人差がとても大きく、生後4ヶ月くらいで生えてくる子も
いるのに対し、1歳ごろまで生えない子もいます。

ムシ歯になりやすい時期

生後19~31ヶ月は「感染の窓」とよばれています。
この時期に子どものお口にムシ歯菌が感染すると、特にムシ歯になりやすいといわれています。
「感染の窓」を乗り越えるとムシ歯になりにくいという統計もあり、
この時期にママをはじめ家族のお口のムシ歯菌をいかに減らすかが赤ちゃんの
ムシ歯予防にとって重要な事がわかります。
そして予防として以前豆知識でお話させていただいた、フッ素やシーラントといった治療を行うことで
ムシ歯予防することができます。

2014年12月09日|

Q、どういうきっかけでなるのですか?

A、離乳の時期や指しゃぶりなど様々な原因があります。

☆ 離乳の時期を遅くしすぎていませんか?

2歳を過ぎても授乳を続けていると、舌を前方に出して乳首を巻き込み絞るようにしての飲む乳児独特の舌の動きのために、舌を前に出す癖が残りやすくなってしまいます。
また、離乳期から始まる、噛んで飲み込むための舌の動きの訓練が足りなくなることがあります。その影響で、飲み込みのための上手な舌の動きが獲得されず、舌がさがったり前に出る原因となります。


☆ 指しゃぶり、おしゃぶりも遅くまでしすぎていませんか?

指しゃぶりの癖があると、指が押してしまうことで指の形に合わせて上と下の前歯のあいだにすき間ができ、あごの骨も押して変形させ、開咬の原因になります。大きくなってもやめれなかったり、さらに開咬の穴に舌を突っ込む癖がはじまってしまうと治りにくい難症例になってしまいます。
またおしゃぶりやタオルなどを口に突っ込む癖もよくありません。指ほど固くはないので影響は少ないですが、同じように開咬の原因になります。


☆ 乳歯を早く抜きすぎていませんか?

乳歯を早めに抜きすぎると、永久歯がなかなか生えてこないことがあります。
歯がなかなか生えてこないと、歯がないところのすき間から空気が漏れて飲み込みにくく発声しにくいうえ、そのすき間が気になって、あいだに舌を突っ込む癖がつくことがあります。
歯が生えてきてもその癖だけが残ると、開咬の原因になってしまいます。


☆ 口をポカンとあけていませんか?
ポカン
この習慣は口呼吸と同時に現れることが多いです。常に口で呼吸をしていると口を閉じる習慣がなくなってしまいます。
口を閉じる習慣がないということは口を閉じるためのくちびるの力が弱いということなので、くちびるはたるんで太く、くちびるの角(口角)はへの字に下がってしまいます。
口呼吸によって下がった舌に押された歯をくちびるが弱いため支えられず、開咬の原因となります。

2014年8月12日|

女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)の分泌が増加するために歯周病菌が約5倍に増えると

言われています。そのため、歯肉の血管の透過性が亢進され、歯肉の腫脹を惹き起こします。

さらに口腔内にとどまらず、歯周病菌や細菌産生の炎症物質が血液を介して子宮を収縮させ、

早産を招くことが明らかになっています。歯周病に罹患した妊婦は、そうでない妊婦に比べて、早産や

低体重児のリスクが約7倍にも高くなることがわかっています。自分だけのことではなく、子供にも影響が

あると知ることが、妊婦さんの行動を変えます。実際、歯科医療従事者であれば、毎日、歯周病に罹患

している口腔と向き合います。もっと早く出会っていれば、良い治療が出来たのにと、思う経験は誰もが

おもちでしょう。妊婦さんのほとんどは初期から中等度の歯周病です。歯肉からの出血は気になるものの、

痛みを伴わず、生活には困らない状態ですので、今から治療し予防していけば未来は明るいのです。

赤ちゃんの虫歯予防を母子感染予防から始めるのと同様に、お母さんの歯周病予防を妊娠中から

始めることの利点は大きいのです。

 

2014年7月11日|

乳歯に隙間が出来た! 子どもの歯ってどう生える?

からだの成長にともない、あごも成長します。すると、乳歯の歯間に隙間が出来てきます。
実はこの隙間には、お子さんのその後の歯並びや歯の健康にかかわる、重要な意味があるのです。

この隙間は乳歯列が育つ過程に特有なもので、総称して、「発育空隙」と呼ばれます。将来、永久歯が生えてくるための大切な隙間です。とくに、上あごの乳側切歯と乳犬歯の間の隙間、下あごの乳犬歯と第一乳臼歯の隙間は、霊長類(人間、サル、チンパンジー、ゴリラ)特有のもので、これらは「霊長空隙」と名付けられています。

乳歯の隙間は、一般的に乳歯が生えてくる初期には全体に大きく、1歳半頃に上あごの乳犬歯が生えると、乳側切歯とのあいだに次に生える乳臼歯に備えた隙間が出来ます。乳歯が奥歯まで生えそろって安定する3歳頃には、隙間は一時小さくなり、その後4歳頃からあごの成長とともに再び広がって、永久歯が生え変わる準備が進みます。とくに、上あごは、永久歯の前歯が生える1年ほど前から急激に成長し、横幅が広がります。スペースが確保され、永久歯列が並んでいきます。

また、この隙間は噛み合わせを調整する重要な役割も持っています。とくに、永久歯の生え変わりの時期の前後には、上下のあごがうまく噛み合うように、調整の役割も果たすのです。

上あごの成長は5~6歳頃になると、加速度的に進み、乳犬歯だけでなく、前歯のあたりでも同様に隙間が見られます、下あごも、上あごと同様、乳歯列から永久歯列へと大きく成長し生え変わっていきます。男の子は女の子よりも終始あごの幅が大きく成長します。

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乳歯が生えそろったお口。
あごが成長するにつれて、歯間に隙間が出来てきます。
永久歯がきれいに生えるようスペースを確保するための大切な準備が進んでいます!

2013年11月19日|

患者さんから「子どもに歯が生え始めたのですが、いつから連れてきたらいいでしょうか?」と聞かれることがあります。できれば歯が生え始めた時に虫歯のないうちに連れてきてください。
歯ブラシや歯医者さんのケアに慣れておくと歯医者さんを怖がらず、痛い思いもせず、結果的にお母さんにとってもラクだからです。

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またフッ素塗布も虫歯予防にはとても効果があります。

子どもの虫歯は年齢によっていくつかなりやすい場所があります。

① 0~2歳頃(おっぱいやミルクを飲んでいる頃)
おっぱいや哺乳瓶のあたる上あごの前歯の裏に要注意!

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② 3~5歳頃(乳歯の奥歯が生える頃)
汚れの溜まりやすい奥歯の歯間や溝に要注意!

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③ 6歳臼歯について
歯の豆知識第5回を参照してください

また仕上げ磨きをいやがるお子さんもたくさんいらっしゃいます。1日に1回でいいので機嫌の良い時間をみつけて丁寧に磨くように心がけましょう。

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また仕上げ磨きを嫌がる一つに上の前歯を磨く際、小帯に歯ブラシが引っかっかって痛がることが多いので、小帯を指で覆い当たらないように注意してみてください。

2013年6月10日|

歯の種

みなさんは、自分の口の中に生えてきた歯っていつ頃どこでつくられたか知ってますか?
どんなふうに育ってきたと思いますか?

人はお母さんのおなかのなかで10カ月くらいかけて赤ちゃんへと成長し産まれてきます。でも、産まれてきた赤ちゃんに、歯はまだ生えていません。
それでは歯はいつごろ、どこで作られるのでしょう?
産まれてきた赤ちゃんのあごの骨のなかでは、じつはすでにすべての乳歯と、一部の永久歯が作られはじめているのです。赤ちゃんのあごの骨のなかにも、将来どの歯になるかが決まった「歯の種」ができます。この種を「歯胚(しはい)」といいます。歯胚は、歯と、歯の周りの組織に育つ細胞が集まったものです。
お母さんのおなかのなかにいる赤ちゃんのあごの骨では、とても早い時期(妊娠7週ごろ)、最初の歯胚ができはじめます。この歯胚は乳歯の前歯(乳中切歯、乳側切歯)になります。10週までにすべての乳歯がすでに発生しているのです。

永久歯(大人の歯)は胎生14週目ころからできはじめます。出生後、乳歯が生えてからも永久歯は歯肉の中でゆっくりと時間をかけて成長していきます。

赤ちゃんの歯はマイナス1歳からつくられ始め、歯の性質の強さは、妊娠中のお母さんの健康状態や栄養状態が赤ちゃんの歯に大きく影響します。

歯の性質の強さは、「歯の石灰化(硬くなること)」で決まりますが、これを促進するのはカルシウムやリンなどのミネラル分。胎盤が完成し、胎児と母体が臍帯でつながるようになる4~5カ月ごろに胎児の歯の石灰化はどんどんすすんでゆきます。

この時期にお母さんの栄養状態が悪いと、赤ちゃんの歯が弱くなったり虫歯ができやすい性質になると考えられています。

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赤ちゃんに強い歯や骨をプレゼントするにはカルシウムが必要です。お母さんはおなかの赤ちゃんのためにも、カルシウムなどの栄養をバランス良く採ってくださいね。

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2012年9月03日|