歯の豆知識 第29回 舌癖 | かみ合わせ | 岡山市のくれいし歯科クリニック
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歯の豆知識 第29回 舌癖


Q、どういうきっかけでなるのですか?

A、離乳の時期や指しゃぶりなど様々な原因があります。

☆ 離乳の時期を遅くしすぎていませんか?

2歳を過ぎても授乳を続けていると、舌を前方に出して乳首を巻き込み絞るようにしての飲む乳児独特の舌の動きのために、舌を前に出す癖が残りやすくなってしまいます。
また、離乳期から始まる、噛んで飲み込むための舌の動きの訓練が足りなくなることがあります。その影響で、飲み込みのための上手な舌の動きが獲得されず、舌がさがったり前に出る原因となります。


☆ 指しゃぶり、おしゃぶりも遅くまでしすぎていませんか?

指しゃぶりの癖があると、指が押してしまうことで指の形に合わせて上と下の前歯のあいだにすき間ができ、あごの骨も押して変形させ、開咬の原因になります。大きくなってもやめれなかったり、さらに開咬の穴に舌を突っ込む癖がはじまってしまうと治りにくい難症例になってしまいます。
またおしゃぶりやタオルなどを口に突っ込む癖もよくありません。指ほど固くはないので影響は少ないですが、同じように開咬の原因になります。


☆ 乳歯を早く抜きすぎていませんか?

乳歯を早めに抜きすぎると、永久歯がなかなか生えてこないことがあります。
歯がなかなか生えてこないと、歯がないところのすき間から空気が漏れて飲み込みにくく発声しにくいうえ、そのすき間が気になって、あいだに舌を突っ込む癖がつくことがあります。
歯が生えてきてもその癖だけが残ると、開咬の原因になってしまいます。


☆ 口をポカンとあけていませんか?
ポカン
この習慣は口呼吸と同時に現れることが多いです。常に口で呼吸をしていると口を閉じる習慣がなくなってしまいます。
口を閉じる習慣がないということは口を閉じるためのくちびるの力が弱いということなので、くちびるはたるんで太く、くちびるの角(口角)はへの字に下がってしまいます。
口呼吸によって下がった舌に押された歯をくちびるが弱いため支えられず、開咬の原因となります。


2014年8月12日|