歯の豆知識 第36回 『根の治療とは?』 | むし歯について | 岡山市のくれいし歯科クリニック
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歯の豆知識 第36回 『根の治療とは?』


歯の豆知識 『根の治療とは?』


「早期発見・早期治療」はむし歯の治療において、
とても大切なことです。
なぜなら、むし歯を放置するとむし歯菌が歯の中心にある神経(歯髄)まで到達し、炎症(歯髄炎)を起こしてしまうからです。

歯髄炎は非常に強い痛みを伴います。
神経は歯に栄養を供給する大切な役目を持っていますが、強い炎症を回復させる程の力はありません。
そのため神経に強い炎症が起きてしまった場合、神経を取り除いて根の中(根管)をお掃除する必要があるのです。

「根の治療」の方法

それでは、歯の神経を取り除いてお掃除する方法とはどのような治療なのでしょうか?
神経の炎症の程度や状態によっていくつか種類はありますが、高度な炎症が神経全体に存在した場合に適応される「抜髄」を例に挙げて説明します。

まず、麻酔をしてから、むし歯の部分を完全に除去して神経を取り除きやすい形に整え、神経の上の部分(冠部歯髄)を取ります。

そして、抗値を応用した根管長測定器と呼ばれる機器を使用して、特殊な針で根の長さを測ります。

次に測定された長さに合わせて、根の神経(根部歯髄)を除去しながらさらに形を整えていきます。
根の先端まできれいに神経が除去されて、根管の形が整ったら終了です。

しかしながら、歯の神経を取った後は、根の中は空洞になっています。せっかくきれいになった根の中ですが、このまま放置しておくと根の中は再度汚れる可能性があります。

そのため、空洞を閉鎖する治療である「根管充填」が最後に行われます。
ゴムの仲間であるガッタパーチャが根の中を隙間なく埋め尽くすために使用されていることが多いです。

根管充填後は、冠(クラウン)をかぶせて、しっかり咬めるようにします。
痛みがなくなったからといって、根管充填だけで終了しておくと、根が折れてしまうこともあります。
根が折れてしまうと、せっかく治療した歯を抜かないといけないので、必ず最後はかぶせまでして治療を終わりましょう。


2015年4月11日|